ドライアイの治し方はマキベリーに光明が? 専門医への相談も忘れずに


目が乾くせいで疲れやすい、目がゴロゴロする……こんな症状をなんとかしたいという人は多いと思います。

いまやオフィスワーカーの3人に1人はドライアイといわれており、気付いていないだけであなたもドライアイかもしれません。

今回はドライアイの治し方にまつわる研究のなかから、「マキベリー」によるドライアイ改善作用について解説していきます。

意外と知らない涙の役割やドライアイのチェック方法を紹介しつつ、マキベリーがドライアイにどのように作用するのか確認していきましょう。

スポンサーリンク



1.涙の役割がわかるとドライアイがわかる

ドライアイというと「単に目が乾きやすい人」という印象があるかもしれませんね。

しかし、目が乾くということは、涙の重要な機能が働かないということ。

「涙なんて悲しいときに流れるだけ」と考えている方も多いと思いますので、涙の大事な役割をいくつか紹介しておきましょう。

・ピントを結ぶ役割
涙は目の表面で7~10マイクロメートルの層を保っていて、視界をきれいに映すよう調整しています。

「涙が溢れたときに視界がボヤけた」という経験は誰しもありますよね。

このように涙の量は、視界にも影響を与えるのです。逆に涙が少なくてもピントが定まりにくくなり、視界はボヤけてしまいます。

・目に入ったゴミを洗い流す
目にゴミが入ると涙が出ますが、これも涙の役割のひとつ。

目の清潔さを保つために、ゴミや老廃物を流す役割があります。

涙は眉尻のあたりにある涙腺という場所で作られ、目の表面を鼻のほうへ流れて、涙点(るいてん)という穴から鼻の奥に流れて排出されます。

涙点は、下まぶたを引き下げたとき(あっかんべーの状態)に目頭のほうに空いている穴のことです。

・目に入ってきた細菌と戦う
涙はゴミを洗い流すだけでなく、目に入ってきた細菌と戦ってくれるタンパク質が含まれており、感染症などから守っています。

・目の表面に栄養を届ける
角膜(黒目の部分)には血管がないので、そのままでは栄養が届きません。

涙にはビタミンAや細胞の成長と調節に重要なEGFといった栄養が含まれており、角膜へ栄養を運ぶ役割も果たしているのです。

・活性酸素を除去する
最近、老化や多くの病気の原因として名前があがる活性酸素ですが、涙には活性酸素を除去する力もあるようです。

この力はまだ研究途中のようですが、活性酸素は様々な眼病の原因としても考えられています。
涙は眼病予防にものすごく重要なものなのかも。

このように、涙は目の健康を保つの欠かせない機能なのです。

つまりドライアイの人は、ピントが合いにくい、目の病気になりやすいといったリスクを抱えているというわけです。

2.ドライアイではないかチェックしよう

それでは、今すぐにドライアイかどうか確認できる方法をご紹介します。

まず、慶應義塾大学の坪田教授によれば、「目を10秒以上開けたままでいられない」とドライアイの疑いが強いといいます。

もう少し細かく確認したい方は、以下のチェックポイントを確認してください。

日本眼科学会では5つチェックがついた時点で、ドライアイの疑いがあるといいます。

  • 目が疲れやすい
  • 目がごろごろする
  • 目が乾いた感じがする
  • 目に不快感がある
  • 目がヒリヒリ痛む
  • 目が充血しやすい
  • 目覚めたときに目が開けにくい
  • 目が重たい感じがする
  • 目がかゆい
  • 目が赤くなりやすい
  • 白っぽい目ヤニがでる
  • 涙が突然でる
  • 時々ものがかすんで見える
  • 視力が落ちた気がする

症状がひとつでも当てはまればドライアイの疑いは強まり、数が多いほど症状が重いとされます。

ドライアイ患者は800万人以上、潜在的には2,200万人はいるとみられ、日本人の約6人に1人はドライアイといわれています。

さらに日本眼科学会では、オフィスワークに従事している人の3人に1人はドライアイではないかと推定しています。

あなたがドライアイだとしてもおかしくないというわけです。

スポンサーリンク


3.マキベリーによるドライアイ改善効果

3-1.マキベリーってどんな果物?

マキベリーはチリ原産の果物。

現地では古くから滋養強壮、鎮痛、解熱等に効果があるとされ、最近では眼病や動脈硬化の予防効果などの研究が進められています。

マキベリーの特徴は、アントシアニンのなかでもとくに抗酸化作用の強いデルフィニジンが多いこと。

ブルベリーの成分としてよく聞くアントシアニンですが、実はアントシアニンと一口に言っても様々な種類が存在しており、その数は500種以上もあるのです。

マキベリーのデルフィニジンの割合は総アントシアニン中の約80%以上を占めており、ビルベリー(約40%)やカシス(約50%)と比べても非常に多いことがわかります。

そのため、抗酸化活性を示す指標(ORAC値)でも、レモンの約20倍、アサイーの約7倍、クランベリーの約3倍という高い数値を示します。

3-2.マキベリーによるドライアイ改善効果の研究

マキベリーのドライアイに対する効果は、人に対する臨床研究でも確認されています。

涙の量が増え、アンケートによる自覚症状の確認でもドライアイによる症状が軽くなった(ドライアイQOL質問票:Dry Eye-related Quality of life Scoreによる採点)という結果が得られています。

データを見ると、摂取前よりも涙の量は明らかに上昇しており、その効果を体感できているというわけです。

ただし、摂取量を増やせばそのぶん効果が上がるというものでもなさそうです。

動物実験ではより詳細に効果が検討されており、乾燥時に涙を作る力が弱まるのを抑える効果、涙腺細胞における活性酸素の発生率を抑える効果が確認されています。

これはルテインやアスタキサンチンといった目に良いとされる成分でもほとんど確認できない、珍しい効果です。

このことからも、ドライアイに悩んでいる方にとってビルベリーは一考の価値があるといえるでしょう。

まだマキベリーのサプリメントは少なく、なにやら怪しいパウダー状の商品が多かったですが、下のサプリはきちんと摂取できる量を開示しているので安心です。

臨床試験では、マキベリーエキス30mg/日または60mg/日で効果が出ていますので、こちらのサプリを日に3、4粒飲む程度で良いでしょう。



参考文献
オリザ油化 戸田一弥ほか「MaquiBright(R)(マキベリーエキス)の改善作用」 FOODSTYLE21 2016月7号
※ちなみにこの研究は、慶應義塾大学医学部眼科学教室との共同研究です。

4.専門医によるドライアイ治療

ドライアイは専門医による治療も行われています。

一昔前までは、医師も「ドライアイなら水道水で目を潤せ」という指導をしていました。

水道水には塩素が含まれていますので、現在ではそんな指導はされません。
もし今だにそんなことを言う眼科に行ってしまったら、即刻病院を変えましょう。

病院での治療については医師の指導に従っていただくとして、ここでは簡単にどのような方法があるのかだけ触れておきましょう。

  • 涙点プラグで涙を溜める
  • 目薬によって濡らす
  • 涙の量を増やす

4-1.涙点プラグは重度のドライアイ向け

涙点プラグというのがなかなか衝撃的な治療法で、先ほど解説した涙点(あっかんべーをすると見える穴)を物理的に埋めてしまうのです。

人体にもともと空いている穴にプラグを入れるわけですから、麻酔を使うこともある施術です。

この方法の理屈としては、浴槽にお湯を溜めるようなものと考えると理解しやすいでしょう。

涙は常に水が流れている蛇口。普通であれば、栓をしていなくても浴槽の底は一定の水で満たされ、排出されていきます。

しかし、ドライアイの人は蛇口から出てくる水が少ないので、浴槽の底に溜まらずに流れていってしまいます。

だから、栓をして水を溜めようというのです。

ただ、これはシェーグレン症候群などの涙がほとんど出ない方が対象となる方法なので、怖がって病院を避ける必要はないですよ。

4-2.基本的には目薬による治療

ソフトサンティア

ドライアイの治療は、基本的に定期的な点眼です。

保険適用で処方される目薬があり、ヒアルロン酸が入っていたり、ビタミンが入っていたりと実に様々な種類があります。

そのなかでも最も大事な要素としてよく挙がるのが、防腐剤が入っていないこと。

「何が入っているか」ではなく、「余計なものが入っていないか」が重要視されるのです。

防腐剤はバイ菌を繁殖させないために大切ではあるのですが、防腐剤入りの目薬を多用すると目の細胞が傷ついてしまうことがわかっています。

ドライアイは涙が足りていないわけですから、涙に近い成分で防腐剤が入っていない「人工涙液」が最も目に優しいというわけです。

筆者の取材経験のなかでも、おすすめの目薬を聞くと必ずソフトサンティアの名前が挙がります。

1000円の防腐剤入りの目薬を買うくらいなら、比較的安価なソフトサンティアのほうが絶対におすすめです。

4-3.涙の量を増やすのは生活改善?

涙の量を増やす薬剤などもあるのですが、いずれも確定的な方法ではありません。

涙の量を増やす一番の近道は、生活改善です。

パソコンやスマホを長時間使うときは、休憩をする。

禁煙をする。

マスカラを付けない。

これらは全て有効なドライアイ対策です。しかし、なかなか生活習慣は変えられませんよね。

ですから、気軽にできるサプリメントの摂取も、アプローチとしては正しいといえます。

とくに眼科領域は、サプリメントの研究が進んでいる分野です。臨床試験などで効果が確認されてるものも多いので、積極的に取り入れても良いと思いますよ。

5.まとめ

この記事を読んでいるということは、パソコンかスマホを使っていますよね?

パソコンやスマホが生活の中心となったせいで、ドライアイ人口はとにかく増えています。

それに加え、ドライアイは加齢なども原因(年を取ると肌が乾燥するのと同じ)。
超高齢社会のなかでは、国民病となるかもしれません。

ですから、自分でできる範囲のことをやって目が乾くようなら、眼科へ相談することも検討してくださいね。

最後に。実は現在、DHAによるドライアイの改善も研究されているので、機会があればそちらもまとめてみたいと思っています。


スポンサーリンク