今すぐできるドライアイチェック 10秒まばたきを我慢できる?


目の乾きや疲れ、充血が気になるといった悩みから、「ドライアイなのかな」と気にしている人は多いと思います。

実はオフィスワーカーの3人に1人はドライアイという報告もあり、自覚している人が少ないだけでドライアイは増加の一途を辿っているといわれています。

そこで今回は、今すぐできるドライアイのチェック方法をまとめてみました。

最終的には医師による診断が必要とはなりますが、医師に相談する前の第一歩として参考にしてみてください。


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1.ドライアイかどうかチェックしてみよう!

それでは早速、今すぐにドライアイかどうか確認できる方法をご紹介していきます。

まず、一番シンプルな確認方法が「10秒間まばたきをしないでいられるか」。

慶應義塾大学の坪田教授の著作でも、「目を10秒以上開けたままでいられない」とドライアイの疑いが強いとされています。

では、もう少し細かく確認していきましょう。学会や医師の著作からチェックポイントを抽出し、まとめてみました。
以下のチェックポイントを確認してください。

日本眼科学会では5つチェックがついた時点で、ドライアイの疑いがあるとしています。

  • 目が疲れやすい
  • 目がごろごろする
  • 目が乾いた感じがする
  • 目に不快感がある
  • 目がヒリヒリ痛む
  • 目が充血しやすい
  • 目覚めたときに目が開けにくい
  • 目が重たい感じがする
  • 目がかゆい
  • 目が赤くなりやすい
  • 白っぽい目ヤニがでる
  • 涙が突然でる
  • 時々ものがかすんで見える
  • 視力が落ちた気がする

症状がひとつでも当てはまればドライアイの疑いは強まり、数が多いほど症状が重いとされます。

チェック項目の下のふたつは視力の低下を指しており、驚かれたかもしれません。

ドライアイ患者は実用視力という検査方法において、視力が落ちる傾向にあるとされています。

実用視力とは、C字(ランドルト環といいます)の開いている部分を答えていく検査を30~60秒連続して行う方法です。

目が健康であれば、実用視力を計ってもほとんど結果に変わりない(視力が落ちない)のですが、ドライアイの場合は時間が経過するごとに視力が落ちていく傾向にあります。

そのため、ドライアイのチェックポイントにも視力を問う設問があるのです。

ドライアイ患者は800万人以上、潜在的には2,200万人はいるとみられ、日本人の約6人に1人はドライアイといわれています。

さらに日本眼科学会では、オフィスワークに従事している人の3人に1人はドライアイではないかと推定しています。

あなたがドライアイだとしてもおかしくないというわけです。

2.ドライアイの目にはこんな問題が起きている

ドライアイと聞くと、「目が乾きやすい人」くらいに考えている人が多いかもしれません。

実は一昔前まで、医師も「ドライアイなら水道水で目を潤せ」という指導をしていました。

しかし現在、ドライアイは「様々な要因により涙液層の安定性が低下する疾患であり、眼不快感や視機能異常を生じ、眼表面の障害を伴うことがある」と定義されています。
ドライアイ研究会(2016年)

つまり、ドライアイは病気であり、視覚機能にも問題が生じるということです。

では、具体的にどのような症状が表れるのでしょうか。以下に簡単にまとめました。

・ピントを結ぶ力が弱くなる
目の表面には涙が7~10マイクロメートルの層を作っていて、視界をきれいに映すよう調整する役割があります。

「涙が溢れて視界がボヤけた」という経験を思い出すとわかりやすいと思いますが、涙の量が視界に影響を与えるのです。

涙が少なくてもピントが定まりにくくなり、視界はボヤけてしまいます。

・目に栄養が届きにくくなる
涙にはビタミンAや細胞の成長と調節に重要なEGFなどの栄養が含まれており、角膜(黒目の部分)へ栄養を運ぶ役割も果たしています。

角膜には血管がないため涙を通して栄養を届けているので、涙が少なくなれば栄養も届きにくくなってしまいます。

・目に入ったゴミや細菌を洗い流しにくくなる
目にゴミが入ると涙が出ますが、これもわかりやすい涙の役割のひとつですね。

涙には目の清潔さを保つためにゴミや老廃物、細菌を流す役割があるのですが、ドライアイはこの力も低下してしまいます。
これにより、目の感染症のリスクが高まるといった問題も起きてきます。

ちなみに、目薬による正しい目の掃除として、防腐剤が入っていない人工涙液を使うことが実際の治療法としても勧められています。

眼科医への取材でおすすめの目薬を聞いても、口を揃えて「防腐剤が入っていないもの」と話されます。

市販されていて値段も普通の目薬と変わりませんので、今すぐできるドライアイ対策としておすすめです。使用期限にだけ注意してくださいね。

3.医師によるドライアイの診断について

チェックによってドライアイの疑いがあり、どんな症状が出てしまうかもわかったけれど、病院での検査は不安という人もいるでしょう。

最後に、病院ではどのようにドライアイを診断するのか簡単にご紹介したいと思います。

・シルマーテスト
ドライアイの診断で最も行われているのがシルマーテストです。

方法はとても原始的。まぶたにシルマー試験紙という細長い紙を5分間挟み、どれくらい紙が濡れるか計るというものです。

10ml以上なら正常、5~9.9mlなら様子見、4.9ml以下なら異常とされます。

・BUT測定テスト
実はシルマーテストだけではドライアイの検査は不十分であり、ドライアイ研究会ではBUT測定テストも合わせて行うよう指導しています。

BUT(tear break up time)とは涙液層破壊時間を意味し、涙の安定性を調べる検査です。

目に染色液を点眼し、涙が何秒で乾いてしまうかを確認します。

10秒以上なら正常、6~9秒なら様子見、5秒以下なら異常とされます。

「10秒以上まばたきを我慢できない場合はドライアイ」というのは、このBUTが関係しているのです。

では、なぜシルマーテストだけではなくBUTも検査する必要があるのでしょうか。

それは、涙の量は十分なのに涙がすぐに乾いてしまう場合があるからです。

つまり、シルマーテストは正常なのにBUT測定テストでは異常となる場合があるのです。

コンタクトレンズによる不快感が強いという方は、涙が乾きやすいせいである可能性が高いので、眼科でBUT測定テストを受けたいと相談してみるとよいでしょう。

・そのほかの検査
ほかにもドライアイを診断する方法はあります。

専門的な内容になるので、ここでは上の2つ以外の検査が行われることもある程度に覚えておけばいいでしょう。

まず、先ほども触れた実用視力を測定する検査があります。

ほかにも、全身が乾いてしまうシェーグレン症候群ではないか確認するために血液検査等を行うこともあります。


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4.まとめ

ドライアイ研究はとても活発に進められており、診断基準についても今後変わってくる可能性があります。

実は上で紹介したドライアイの定義も、2016年に改定されたばかりなのです。

定義が改められた理由として、涙液層破壊時間短縮タイプが非常に多いと判明したことが挙げられます。

涙液層破壊時間短縮タイプは、以前の診断基準(2006年)ではドライアイ疑いとされてきましたが、この10年の研究で非常に多いタイプであるとわかってきたのです。

近年では、ドライアイがうつ病や睡眠障害、ストレス障害などとも関連するとがわかってきています。

たかがドライアイという考えはもう古い。ドライアイの疑いがあった方は、一度眼科に相談してみたほうが良いでしょう。


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